ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで
AからZまでが名前の頭文字についた子どもたち。登場と同時に次々と怪我や死に遭う。ただそれだけの、あっけなくも悲惨な話が、マザーグース風の2行ずつ脚韻を踏んだ軽快なテンポのうたに乗って進む、エドワード・ゴーリーの代表作。左ページに英語の原文、右ページに白黒のペン画、画の下にキャプションのような邦訳がついた、怖い絵本だ。 階段から落ちる、びょうを飲む、火だるまになる、線路で圧死、沼でおぼれる、オノでグサッ、ケンカのまきぞえ…。26人の子どもたちは、実に26通りの事故や犯罪に遭って、死んでいく。ここまで正面から当然のように子どもの死を陳列されると、いったいこれは何?と考え込んでしまう。 不幸の箱のような絵本なのに、繰り返し見たくなる。その魅力は、これら26人の子どもたちが、私たちの身代わりの人形(ひとがた)として悪魔払いをしてくれる、と思わせるからかもしれない。 危険に満ちた遠出の後でも、ふつう多くの子どもは戻ってくるのだが、一見平穏な日常が、紙一重で死と隣り合わせていることを、きゃしゃな手足、無防備で無垢な表情の、ゴーリー描く人形(にんぎょう)めいたこのちびっ子たちが、気づかせてくれる。(中村えつこ)
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不穏な空気に身を任せる快感 |
線画とシュールな世界が好きな方にはたまらない絵本。
まさに「大人の絵本」です。描写が子ども向きとは思えません。
A-Zの頭文字の子どもたちが、見開き1ページごとに天へ召されます。
左にセンテンス、右にゴーリーの絵。
「A is for AMY who fell down the stairs」
「B is for BASIL assaulted by bears」.....
こんな調子で26人のちびっ子たちの死に様に焦点が当てられます。
皆が淡々と死んでゆきます。
この残酷な描写と緻密な線画の組み合わせが生み出す不安感は、例えようもなく心に広がります。作品に引き込まれ、不安定・不穏な感覚に囚われます。
ゴーリーの代表的作品である本作を好きか嫌いかは、感覚によるところが大きいかもしれません。彼の他の作品にも、同様の雰囲気が漂います。その不穏な感覚をあしらいつつ楽しめる人、そんな方にふさわしい作品に思います。
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挿絵はクラシカルでユニークですが。 |
小4の息子の学校の読み語りの本を探していて見つけてしまい、試しに読ませた所、気に入ったというのですが、読み聞かせには当然不適切と判断、止めました。挿絵の時代背景が、19世紀末頃のクラシカルな重い感じにしてあって、子供が一人ずついとも簡単に変死していくだけのお話でしたが、不気味で冷酷でした。
反骨精神旺盛なインテリのこの作者の、死後、近親者が誰もいなかった、と書いてありましたが、罰でも当たったんでしょうねって、これただの本の誹謗中傷でしょうか?何か変わった気味の悪い虫をそれでも好奇心でまじまじ見てしまいたくなるよう気味の悪い、貴重な一冊。
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子供の時に読みたかった |
子供には見せてはいけないと友達が言うけれど、私は子供の時に読んでみたかった。マザーグースを思わせるブラックだけど、じっくり見ると、お酒は身を滅ぼすって事など、子供から大人に伝えているようにも感じ取れる絵本だと思います。
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絵本!? |
これは、本当に絵本なんでしょうか?
絵本って幼稚園あたりのお子さんが読まれる本のことですよね!?
それならこれは、大人向けな絵本です。
Aはエイミー階段から落ちた
Cはベイジル熊に殺られて
Cはクララ窶れ衰え
これが、Zまで続きます。
かなりダークですが、読み終えた後はなにか吹っ切れます。
グロテスクな絵も見慣れると可愛くなります。
色々な意味でお進めできます。
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思い出の一冊 |
絵本は大好きなのですが、エドワード・ゴーリーの絵本は特に好きです☆
ダークでゴシックなゴーリーの恐怖の絵本♪
これ本当に子供に読ませていいの?
と首をかしげてしまう程(笑)
それでも何故か魅力的で引き付けられるのはゴーリーの絵本の特徴だと思います。
大切な人からプレゼントしてもらったという事もあり思い出の一冊だった為に☆5つです(笑)


