スーホの白い馬―モンゴル民話
淡い、水彩のような絵で描かれた、モンゴルの民話。あまりなじみのない馬頭琴という楽器ができた、そのわけが語られる。 スーホというのは、昔、モンゴルに住んでいた羊飼いの少年の名前。貧しいけれど、よく働き、美しい声をした少年だった。そのスーホがある日つれて帰ってきた白い子馬は、だんだんと大きくなり、スーホととても仲良くなった。スーホは白い馬のために、白い馬はスーホのために一生懸命だった。ところが…。 見知らぬ国モンゴルにノスタルジーさえ感じさせる絵の色彩とトーンが、悲しくも美しいストーリーにいっそうの深みを加えている。叙情的なストーリーと絵の両方をゆっくりと味わってほしい。読んであげるなら4歳から、自分で読むなら小学校中学年から。(つちだみき)
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今の教科書のさし絵にショック |
上の子が2年生だった時は確かに赤羽さんの絵だったのに
下の子が2年生の教科書(下)?2007年度版?は、違う画家の絵に差し替えとなっていて
大変遺憾です。
原作を知らない子どもたちには、ますます原作を読むことの
重要性を訴えたいです(「スイミー」の時もそうでした)。
お子さんが2年生になる前に、ぜひ赤羽さんの手による躍動感あふれる大草原の情景を
目に焼き付けてあげてください。
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教科書で学校で習いますが |
学校で教科書で習って宿題として本読みをしている息子...。
私も覚えていました。私も学校で習って読みました。
教科書にはほとんど絵がありません。
この絵本でもういちど二人で読んでみました。
私は涙が出ました。学校で学習済みの息子にとっても絵本の方が
よくわかったみたいです。絵本でさらに感受性を高められるでしょう。
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力強い絵本です |
逞しい筆致の絵が雄大なモンゴルの情景を見事に表しています。
それが物語の悲しさを一層引き立たせます。
おざなりに作った絵本も多い中、本物の力強さを感じさせる一冊です。
是非ご一読下さい。
スーホ・・・泣かせるお馬さんです。
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馬頭琴に象徴された「真実の愛」 |
横長の絵本を拡げると、モンゴルの大平原が目の前に。
小学校の教科書に採択されて早ン十年。物語そのものは人口に膾炙された、と言っていいでしょうが、改めて絵本で読むと、その良さがいっそう伝わります。
冒頭いきなり現れる二重の虹の迫力。競馬の場面の、広大な平原を俯瞰する構図。そして、悲劇を予兆するような、怪しく立ちこめる暗雲…。
横暴な権力に無理矢理引き離されてしまった少年と馬。しかし、どんな権力や財力を持ってしても、真実の愛情を断ち切ることはできません。
悲しい、やるせない物語ですが、馬頭琴に象徴されたそんな心の絆に、救いを感じます。
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生の躍動感あふれる「絵」本 |
マンガチックな、アニメチックなイラストには望み得ない、
生の躍動感あふれる「絵」本である。
親というものは、えてして見た目キレイな絵本を与えがちではあるが
子供がせがむ本は、決してそういう絵本ばかりでないことを
長いこと読み継がれている本書が証明している。
遠いモンゴルの話でありながら、私たち日本人が忘れつつある
「古き良き日本」とオーバーラップする点が
教科書にも採り上げられる秘訣なのであろう。

